見た目で判断できない、誘電率の異なったものも判別!!

Ａ、Ｂ、Ｃの３種類の無色透明の液があります。
液はエタノール、トルエン、水の3種類ということもわかっていますが、見ただけでは判断できません。
下図のような静電容量測定器で、それぞれ静電容量を測定すると次の値を示しました。

それぞれの値からＡは水、Ｂはエタノール、Ｃはトルエンということが判断できます。
なぜかというと、物質における基本定数である誘電率が、物質ごとに異なり、その差を静電容量として捕らえ
ることができるからです。

下の式と比誘電率表を参考にしてください。

（静電容量増分＋測定電極容量）÷測定電極容量＝比誘電率

比誘電率　エタノール：24　　トルエン：2.3　　水：80

（例）Ａについて：（790＋10）÷10＝80
比誘電率80ということから、水と判断できます。

A液、B液、C液があり、すべてを混ぜ合わせて静電容量が5pFになる液にしたい場合の合否判定が可能です。
5pFのみ正常で上回ったり下回ると異常と判断します。